日本を舞台にした洋楽ミュージックビデオ紹介パート2です(パート1はこちら)。
今回は2011年から2014年のもの。
特に2013年、2014年は、かなり多くのミュージックビデオが日本で撮られています。
- Halsey – Ghost(2014年)
- DJ Zinc – Show Me(2014年)
- Clean Bandit – Rather Be ft. Jess Glynne(2014年)
- Charli XCX – Boom Clap (Tokyo Ver.)(2014年)
- Charli XCX – SuperLove(2013年)
- MUSE – Panic Station(2013年)
- Avril Lavigne – Hello Kitty(2013年)
- will.i.am – #thatPOWER ft. Justin Bieber(2013年)
- Rihanna – We Found Love ft. Calvin Harris(2011年)
- The Black Eyed Peas – Just Can’t Get Enough(2011年)
Halsey – Ghost(2014年)
Halsey(ホールジー)のGhostのMV。
場所は新宿歌舞伎町近辺なのですが、ストーリーのほとんどはホテルでのシーンです。女性同士の恋愛を描いています。
この曲にはRoom 93 Versionという別アレンジのMVもあり、そちらのほうが歌詞の内容に近いです。
DJ Zinc – Show Me(2014年)
イギリスのDJ、DJ ZincのShow MeのMV。ちなみにDJ Zincといえば、個人的に138 Trekという曲が好きで昔よく聴いていました。
オープニングは渋谷のスクランブル交差点ですが、使っているダンススタジオは原宿のMILLENNIUM DANCE COMPLEX JAPANというところです。
日本を舞台にしたMVというより、ダンサーのAya Satoさんのプロモーションビデオといった感じです。
一見シンプルなダンスビデオに見えますが、鏡(実際にはありませんが)の中の人物が増えたり減ったりリンクしない動きをしたりと、一瞬どうなっているのか混乱するような凝った作りになっています。
Clean Bandit – Rather Be ft. Jess Glynne(2014年)
日本のドラマ「医師たちの恋愛事情」の挿入歌にも使われ話題になった、イギリスのエレクトロユニットClean Bandit(クリーン・バンディット)のRather BeのMV。
出だしの“清潔な盗賊”という文字にまず面食らいます。
ロケ場所は、今はなき築地市場。外国人に人気のスポットです。
後半には新宿駅周辺や山手線の電車も出てきます。
主演の女性は、ロンドンを拠点に活動する女優の安部春香さん。
Charli XCX – Boom Clap (Tokyo Ver.)(2014年)
Charli XCX(チャーリー・エックス・シー・エックス)のBoom ClapのMV。
ロケ地は渋谷スクランブル交差点と、のんべい横丁のあたりです。
Tokyo Ver.と書いてあることからもわかるように、これとは別バージョンのMVが先に公開されています。
そちらはこの曲が挿入歌としても使われた、映画「きっと、星のせいじゃない。」の映像と組み合わせた内容になっています。
Charli XCX – SuperLove(2013年)
Charli XCXは、2013年リリースのSuperLoveでも日本でMVを撮っています。
ロケ地は新宿歌舞伎町のロボットレストランと横浜の大黒埠頭です。
MUSE – Panic Station(2013年)
イギリスのロックバンド、MUSE(ミューズ)のPanic StationのMV。
場所は渋谷スクランブル交差点と新宿ロボットレストランという定番コースです。
メンバーがスクランブル交差点を歩いたりと、かなり大胆に撮影しています。
一応前半はストーリーがあるっぽいのですが、よくわかりません(笑
なぜか撮影から7年経った2020年にメイキング映像を公開しています。
Avril Lavigne – Hello Kitty(2013年)
Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)が「カ、カ、カ、カワイイ」「ハロキティ、ハロキティ」と連呼する謎の曲です。
最初にこのMVを観たときは、どうしたアヴリル、と思いました(笑 企画ものかと思ったのですが、そういうわけではないようです。
無表情なアジア人ダンサーたちを引き連れたMVは、Gwen Stefani(グウェン・ステファニー)のHarajuku Girlsを思い起こさせます。
外国人が想像する、典型的な日本のポップカルチャーのイメージを具現化した感じです。それゆえに批判も多かったみたいですね。
ダブステップのビートとポップスを合わせる手法も、2013年末のリリース(シングルカットは2014年)ということを考えるとちょっと古かったかも。
ロケ地は、渋谷のタワーレコードの裏あたり、CANDY・A・GO・GO(キャンディー・ア・ゴー・ゴー)、キャットストリート(たぶん)、現在大規模改装中の宮下公園です。
寿司屋だけはわからなかったので調べたところ、寿司孝(すしこう)とのこと。
will.i.am – #thatPOWER ft. Justin Bieber(2013年)
will.i.am(ウィル・アイアム)ft. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)の#thatPOWERのMV。
日本の建築が多く使われており、近未来感を醸し出しています。
場所は、東京ビッグサイト(東京国際展示場)、東京ミッドタウンのオブジェの前(フロリアン・クラール作『フラグメントNo.5』)、西新宿(龍馬 はなの舞 西新宿店前)、東急プラザ表参道原宿、新宿スバルビル(解体済み)地下にあるパブリックアートの前(宮下芳子作『新宿の目』)。
このMVで使われているスローモーションを多用したダンスは、須藤元気さんのWORLD ORDER(ワールド・オーダー)を彷彿とさせるものですが、提携やダンス指導があったわけではないとのこと。
Rihanna – We Found Love ft. Calvin Harris(2011年)
元恋人のクリス・ブラウンとの関係性を描いたのではないかと話題になった、Rihanna(リアーナ)のWe Found LoveのMV。
ポップスとエレクトロを融合させたサウンドは当時すでに人気を得ていましたが、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)のこのトラックによって、それがさらに勢いづけられた感じです。これに影響を受けて作ったんだろうな、というような曲もこのあといろいろと出てきました。
このMVは日本が舞台ではないのですが、トリップするときの映像に原宿竹下通り(1:50)、新宿歌舞伎町前の靖国通り(1:53)が使われています。後半には渋谷の三千里薬品(3:36)の映像もあります。
そういえばリアーナがMステでこの曲を歌っていました。ただ、あのリアーナが来る! という感じではなくて、さらっと紹介して歌って終わりだった気がします。日本では洋楽が下火になっていましたし、Lady Gagaのようにビジュアルにインパクトのあるアーティストのほうが、当時はウケがよかったのかもしれません。
The Black Eyed Peas – Just Can’t Get Enough(2011年)
The Black Eyed Peas(ブラックアイドピーズ)のJust Can’t Get EnoughのMV。東日本大震災の1週間前に撮影したそうです。オープニングとエンディングに日本についてのメッセージがあります。
このMVがアップされたのが3/16ということで、東日本大震災を受けてかなり急ピッチで編集したことが窺えます。
撮影場所は、渋谷、新宿、六本木(ドン・キホーテ)です。現在休業中の渋谷トランプルームが使われています。
日本が舞台の洋楽MV集>>日本が舞台の洋楽MV Part3(2017〜2020)