8ビートと16ビートの打ち込み – ドラムパターンの基本のキ【DTM】

8ビート/16ビートの打ち込み方
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ドラムの基本といえば、8ビート16ビート。ドラム初心者が最初に教わるドラムパターンです。

これらのビートはジャンルとは関係なく、あくまでドラムパターンの型のようなものです。
この基本のドラムパターンを、まずはしっかり押さえておきましょう。

8ビート

8ビートというのは、8分音符がリズムの基本となっているもののことです。ここで紹介しているドラムパターンでは、ハイハットが8分で刻まれリズムの土台になっています。

ポップスやロックで使われることが多いですが、前述したように特定のジャンルに限られたものではありません。

8ビート その1

8ビート その1(BPM120)

オーソドックスな8ビートのドラムパターンです。

8ビートと16ビートに共通しているのが、2拍目と4拍目にスネアドラムによるアクセントがあることです。これをバックビートといいます。
ポピュラーミュージックの多くは、このバックビートを使ったものになっています。

8ビート その2

8ビート その2(BPM120)

8ビート その1のキックの位置を変え、オープンハイハットを加えたパターンです。

8ビートには決まった形があるわけではないので、8分音符が置ける別のところにキックを置いたり、表拍(1、2、3、4と数字が書いてある部分)のハイハットを抜いて裏拍だけにしたり、ハイハットにオープンを混ぜたりするのもアリです。バリエーションはたくさんあるのでいろいろ試してみましょう。

8ビート その3(頭打ち)

8ビート その3(BPM130)

バックビートの説明をした後にこれを紹介するのは気が引けるのですが(笑、8ビートには頭打ちと呼ばれる、すべての拍頭にスネアを置いた変形のスタイルもあります。スネアの4つ打ちともいえるパターンです。

曲の最初から頭打ちでもいいのですが、Aメロは普通に入り、Bメロやサビだけ頭打ちにすると、曲にアクセントを加えることができます。

ちなみに、頭打ちは少し速いテンポで使われることが多いです。

16ビート

8ビートと同じく、16ビートも基本ビートのひとつです。こちらは16分音符がリズムの基本になっています。R&Bやファンクで使われることが多いです。

16ビート その1

16ビート その1(BPM120)

シンプルな16ビートのパターンです。
3拍目のひとつ前に置かれたキックによって、リズムにアクセントが加わっています。

ちなみにこのキックがなかったとしても、ハイハットを16分で刻んでいるので、こちらは16ビートということになります。

Check!

生ドラムではハイハットを16分で刻むときは両手で叩くことが多いので、スネアを叩く2拍目と4拍目のハイハットを抜くと、生ドラムっぽさを再現できます。
もっとも片手で16分を刻むドラマーもいるので、必ずしも抜く必要はありませんが。

生ドラムを打ち込むときは、実際にドラマーがどんなふうに叩いているかを想像しながらやると、リアルさを表現できます。

16ビート その2

16ビート その2(BPM120)

定番の16ビートのパターンです。
3拍目のキックを抜くことで、なにか引っかかったような、それでいて跳ねた感じが出ています。

16ビートは、8ビートと同じく決まった形があるわけではありません。ハイハットも常にチキチキと16分で鳴らす必要はなく、16分音符が基本リズムになっていればそれでOKです。

また、ハイハットの代わりにシェイカーやタンバリンを使ったり、スネアの代わりにハンドクラップやリムショットを使ったりすることもあります。ここで紹介しているドラムパターンはあくまで型にすぎません。

16ビートなのか8ビートなのか判断に迷うときがあるかもしれませんが、確実な見分け方があるわけではなく、自分が16ビートのノリで打ち込んでいるならそれは16ビートです(笑
曲の説明文に「この曲は16ビートです」と書くわけではないですしね。