前回、音楽機材を処分! と力強く言っておきながらものすごく中途半端にしか捨てられなかった記事を書いたのですが(→前回記事)、今回はCDについてです。
数百枚くらいあるCDをどうすれば処分できるのか、いろいろと考えてみました。
CDは全部処分してもOKだけど…
CDに入っている曲はすべてパソコンに取り込んであるので、曲を聴くという観点からいえば処分しても問題ないといえます。
歌詞はネットで検索すればたいていのものは出てきますし、正直ライナーノーツを見直すことももうないです。
ジャケットを眺めて悦に入るという趣味もありません。
つまり、手元にあるCDがすべてなくなったとしても、自分の生活には影響はないわけです。
というかミニコンポ(懐かしい響き)を売り払ってしまったので、すでにCDを再生する装置がパソコンの外付けDVDドライブしかありません。ミックスの確認用に使っているラジカセ(さらに懐かしい響き)もあるのですが、CDは故障中です。
仮にこの先なんらかのオーディオ機器を買ったとしても、それはおそらくスマホやパソコンに入っている曲をBluetoothで飛ばして再生するためのものになるはずです。
こんなにもCDを必要としていない環境ができあがっているにもかかわらず、どうしても捨てられない(涙
これらのCDは自分のアイデンティティの一部を形成しているので、捨ててしまうと過去の自分と現在の自分のあいだに乖離が生まれてしまう……というのは言い過ぎですね(笑
もっとシンプルにいえば、思い出がある、ということです。
CDのジャケットや曲と、自分の過去の特定の出来事が結びついているものがあるんですよね。この曲を聴いていたときこんなことがあったなあ、といった感じで。
処分する基準を決める
CDを捨てられないという想いもありつつ、一方で、処分してスッキリしたい、という気持ちもあります。
そこで、自分なりの処分する基準を決めて、全部とはいかないまでも今の2/3くらいになるよう減らしてみることにしました。
これを何度か繰り返せば、そのうち本当に自分に必要な少数のCDだけが残るはずです。
基準その1. 流行りに飛びついて買ったものは処分する
その当時流行っていたので買ってはみたものの、よくよく考えたら自分の好みではなかった、というものを処分することにしました。
例としてはプロディジーのThe Fat of The Land。
蟹のジャケットで有名な一枚です。
当時ビッグビートやデジタルロックというのが流行っていて、その流れに乗っておくかと買ったのですが、ロック色のあるダンストラックが自分にはいまいち合いませんでした。
基準その2. 好きなアーティストでも微妙なアルバムは処分する
好きなアーティストのアルバムでも、コレジャナイ感のあるものを処分対象にしました。
例としてはハードフロアのDa Dam Phreak Noiz Phunk?。
アシッドハウスの雄として一世を風靡したユニットですが、このアルバムは4つ打ちではなくブレイクビーツがメインで、ウワモノもサイケデリックな感じで、自分が求めていたハードフロアのサウンドとは別ものでした。
基準その3. 思い出深い1枚は残す
ジャケットを見ただけで、当時の自分の心境が思い起こされるような、思い出深いCDは残すことにしました。
例としてはカーディガンズのLife。
当時渋谷系が流行っていて、自分もその系統の音楽に夢中になったわけですが、その中でもカーディガンズのCarnivalはヘビーローテションで聴いていました。ジャケットもポップですごくいいんですよね。
ただ、カーディガンズでも、アルバムGran Turismoは好みではなかったので処分することに。
このような感じで要不要を分けて、CDを整理していくことにしました。
まとめ
この記事を書きながら整理を進めていたのですが、なんと半分近くまで減らすことができました(ディスクユニオンで売りました)。
仕分けしているうちに処分モードに気持ちのスイッチが入って、これもいらない、あれもいらない、と勢いが出てきたんですよね。
ただ結構低いビットレートでパソコンに取り込んでいたものが多く、それをもう少し上の音質で取り込み直したので、かなり時間がかかってしまいました(いろいろと考えて音質はAAC256kbpsに落ち着きました)。
ちなみにCDを整理していて思ったのですが、1996年前後のリリースのものがやけに多かったです。
その年あたりの音楽が自分好みで、なおかつ自分の音楽熱もかなり高かったんでしょうね。吟味せずに買ったものも多かったです。
音楽の好みは33歳までに固まるという話がありますが、自分の場合は96年前後にはだいぶ固まっていたようです。
新しい音楽ももちろんチェックはしているものの、そこはかとない義務感があることも否定できません。
CDの処分を通じて、自分の音楽観というものをあらためて確認することができました。