宇多田ヒカルの使用機材 最新版(2018)アマチュアにも参考になるセレクト

宇多田ヒカルの使用機材2018
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7/16のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、宇多田ヒカルさんが出演していました。

非常に興味深い内容でしたが、このサイト的に気になってしまうのはやはり使用機材。
以前コラムで宇多田さんの使用機材について取り上げたことがあるのですが(ぴったり12年前!)、今回の番組でも自宅での制作シーンで使用機材が映っていたので、昔とどのように変化したのかについて調べてみました。

宇多田ヒカルの使用機材

パソコン

パソコンは「APPLE MacBook Pro 15」。
光の加減のせいかやけに黒く見えたのですが、おそらく色はスペースグレイかと。
12年前はPowerBook G4でしたが、そのころから変わらずマックを使い続けているようです。

DAW

DAWは「APPLE Logic Pro X」で、これも以前と変わっていないです。

“DAWというのはそんなにころころ変えるものでもないので、最初の1本は慎重に選びましょう”と、このサイトのDTMソフト(DAW)の選び方の項で書いているのですが、それが実証された形です(笑

MacのためのLogic Pro
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オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスは「RME Babyface Pro」か「RME MADIface Pro」のどちらか。いずれにしてもやっぱりオーディオ入出力の部分にはいいものを使っていますね。

ヘッドホン

ヘッドホンは「SONY MDR-7506」。MDR-CD900STと並ぶ、ソニーの定番のスタジオモニターヘッドホンです。
折りたたみができ、絡まりにくいカールコードを採用しています。

プロも使うこのスタジオモニターヘッドホンが、1万円程度で買えるというのはかなりコストパフォーマンスが高いと思います。

マイク(画面手前)

楽曲制作シーンで画面手前に見えた銀色のマイクは、おそらく「NEUMANN U87 Ai」だと思います。
マイク界のロールスロイス、ノイマンの定番マイクU87 Aiは、世界中のスタジオで使用されている名品です。

・訂正(7/17)
映像を見直したら色的に「NEUMANN TLM67」のような気がしてきました。
マイクのボディにノイマンさんの顔エンブレムがなかったように見えたので、U87 Aiかなと思ったのですが……。
自分で調べたがゆえのミスなのです、U87 Aiにしては色が濃い気がしたけど画面が暗いせいかなと思ったのです、ごめんなさいっ(見苦しい言い訳)。

NEUMANN TLM67は、真空管マイクとして一世を風靡したU67のサウンドを再現したもの。あくまで再現したものなので真空管は使用していませんが。

・さらに追記(7/18)
他サイトの記事を見るとこのマイクは「NEUMANN U67 Ai」とのこと。むむっ、U67にAi版があるのか。復刻版のことだろうか。しかし復刻版の色とはちょっと違うような気が。
うーむ、実際どうなのかはちょっとわからないです。

マイク(画面奥)

画面奥に見えたマイクは「NEUMANN TLM102 BLACK」。
コンパクトながらもノイマンサウンドをしっかり受け継いだマイクです。
宇多田さんがどう使い分けているかはわかりませんが、こちらならアマチュアの方でも手に入れやすい価格かと。

モニタースピーカー

スピーカーは「FOCAL CMS50」。
サイズ的にたぶんCMS50だと思うのですが、もしかしたらひとつ上のCMS65かもしれません。
原音再生に定評のあるフォーカルのCMSシリーズはミックスに最適です。

※FOCAL CMS50は販売終了品で、現在入手できるのは中古品のみです。しかも結構高めなので、宇多田ファンとしてコレクションするのでなければ無理して手に入れる必要はないでしょう。

キーボード

キーボードは「M-AUDIO Keystation 61es」。61鍵盤のMIDIキーボードです(単体では音は鳴らない)。
残念ながらこのキーボードは販売終了品で、現行品はM-AUDIO Keystation 61になります。個人的にはシルバーのカラーリングのesのほうがかっこいいと思うんですけども。

ちなみにキーボードの種類に関しては映像では見分けられなかったのですが、番組の公式Twitterの写真を見たらわかりました。

出典:Twitter(@nhk_proff


以上、宇多田ヒカルさんの使用機材についてでした。

セレクトしている機材を見ると、クセのない定番のものが多い印象です。結構安価なものもありますね。
まあ最終的にはスタジオでレコーディングするので、完パケできるような機材を買いそろえる意味があまりないというのもあるかもしれません。

各機材について紹介してきましたが、やっぱり好きなアーティストと同じ機材を使うとモチベーションが上がりますよね。ぜひ参考にしてみてください。

2018.7.16