最近R&Bをよく聴いています。昔のではなく現在のアメリカのR&Bです。
いろいろ聴いて思ったのは、似たような声色と同じようなトラックのものが本当に多いなということです。ジャケットは顔のドアップかハットをかぶってうつむいた写真というパターンで(これはある意味R&Bの伝統かも)。
なんだか否定的な言い方になってしまいましたがそんなことはなくて、エレクトロテイストのR&Bは好きなのでたくさん聴けるのはうれしいです。
その中でもやはりNe-Yoは抜きん出ているなと感じます。
Ne-Yo – Libra Scaleレビュー
Ne-Yoの最新作『Libra Scale』を買ったのですが、「Champagne Life」「One In A Million」「Beautiful Monster」、この3曲はシングルカットされているだけあってキャッチーで本当にいい曲です。
このアルバムはストーリー仕立てになっていて、ミュージックビデオではNe-Yoがその物語の中の登場人物のひとりを演じています。
私が購入した輸入盤のDVD付きバージョンにはシングルカットされている3曲のMVが入っていて、それぞれ曲がはじまるまえにちょっとした芝居(失礼!)があるのですが、輸入盤なので当然のことながら字幕がなく、残念ながら雰囲気しか楽しめませんでした。
ところで最近のMVは芝居から入るパターンが多いですね。この演技必要か? と思ってしまうのもよくあります。
Ne-Yoといえばマイケルジャクソンの後継者なんて言われたりもしていましたが、本人もそれを若干意識しているのか、アルバムを重ねるごとに声色や合間の息づかいなどにマイケルらしさが増しているように感じられます。(『Libra Scale』はマイケルの作品からも影響を受けて制作されているらしいので当然といえるかもしれませんが)。
でもマイケルジャクソンはやっぱりダンスがあってこそで、本人も自覚しているようにNe-Yoはダンスで魅せるタイプのアーティストではないので、そこまでマイケルを意識する必要はないんじゃないかなと思っています。その点ではクリスブラウンのほうがまだ後継者に近いといえますが、まあどちらにしろ後継者というポジションを本気で狙っているわけではないでしょう。
そしてマイケルといえば、R Kelly duet with UsherのSame Girl(2007年)という曲にT-Painを加えたリミックスがあるのですが、その後半のR Kelly(たぶん)のMJモノマネが似てて笑えます。
MJの歌唱スタイルへのリスペクトが感じられるアルバム。