昔から曲を聴く時に歌詞をまったく意識せず、カラオケ用に覚えたい曲があっても言葉を記号としてしか捉えず内容を等閑視してきた自分にとって、曲における詞の重要性というのはいまいち理解できるものではありませんでした。
だから友人にこの曲は歌詞がいい、とすすめられても、曲の評価に歌詞が含まれることに違和感さえ覚えていたほどです。
しかし自分で歌ものを作ってみて、作詞の大変さというのを初めて認識しました。
限られた文字数の中でストーリーを完結させることに頭を悩ませ、安易な表現に流れないように気を配り、さらにそれをメロディーに合わせて整えていく作業、その上韻まで踏もうと思ったら頭がパンクしそうになります。やっぱりこれはプロの仕事なんだなと納得しました。
とはいえ長年の癖のようなもので、相変わらず歌詞はほとんど意識して聴いていないんですけども……。
2007.5.28