宇多田ヒカル、Nujabesに続いて、今回はビョーク(Björk)の使用機材についてです。
なぜプロの使用機材の話ばかりしているかというと、やはり好きなアーティストの使っている機材を自分も使うとモチベーションが確実に上がるからです。
かくいう私も、はじめて本格的なDAWに乗り換えようと考えたときに参考にしたのはプロの使用機材でした。
ビョークの使用機材
当時私はテクノにハマっていて、音楽制作ソフトをDAWに変えるときに、いくつかあった候補の中から石野卓球さんが使っていたCubaseを選びました(今はどうなんだろう……一時期DAWで作るとリズムが8小節、16小節といったふうにかっちりしすぎてしまうから、という理由で石野卓球さんはハードシーケンサーを使っていた気がします)。
テクノといえばLFOというグループがいます。もう十年も前になりますが、アルバム『FREQUENCIES』が大好きでよく聴いていました(iTunesにも入れていなかったので、今久しぶりに棚の奥から引っ張り出して聴いていますが、その当時の思い出がぶわっと蘇ってきました)。
少し前にやっていた「交響詩篇エウレカセブン」というアニメの中で主人公たちが乗るロボットの名称がLFOだったのですが、それはこのグループから取られたものだと思います。というのもそのアニメの中ではほかにもテクノやサブカルに関連する名称がたくさん出てくるからなのですが、それらがそろいもそろって自分が高校時代に好きなものだったので、青臭かった自分の痕跡を見るときに生じる気恥ずかしさによって寒イボが出ました(笑
ああ、話がものすごくずれてしまいました。ビョークの機材の話でした。といっても上記の話と無関係ではなく、LFOのマーク・ベルはビョークのアルバム制作に参加していて、『Selmasongs』(映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のサウンドトラック)制作時に、同じ環境でデータをやりとりできるようにビョークと二人同時に機材を買いそろえたそうです。
DAWは「Cubase」、オーディオインターフェイスは「DIGIDESIGN Digi 001」だそうです。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主題歌「I’ve Seen It All」はトム・ヨーク(レディオヘッド)との夢のコラボでしたが、列車が線路を通過する時の音が次第にリズムへと変わっていく出だしからして最高でした。
ちなみに現在のビョークは、ノートパソコンにDIGIDESIGN Pro Toolsを入れて使っているとのこと。
あと好きなマイクとして「SHURE SM58」をよく挙げています。人の声のみで作られたアルバム『Medulla』制作時はそのほかにNEUMANN、CALREC SOUNDFIELDS等のマイクを使ったそうです。
追記:LFOについて
ビョークの「Bachelorette (Mark Bell “Zip” Remix)」はマーク・ベルらしさ全開のトラックがかっこいいです。またマーク・ベル自身は2003年に7年ぶり(!)となるLFO名義でのアルバム『Sheath』を出しています。