エレクトロ・スウィングのルーツはdoopなのではないかという話

Electro Swing
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最近Parov Stelar(パロフ・ステラー)の「Catgroove」という曲が好きでよく聴いています。
ハウスのビートにスウィング・ジャズのフレイヴァーを乗せた、おしゃれで踊れる楽曲です。

エレクトロ・スウィングというジャンル

こういった曲調には、エレクトロ・スウィング(Electro Swing)というジャンル名がついているらしいです。
どういう曲もすぐにジャンル分けされるんだなと興味深く思いましたが、その辺の「結果としてのジャンル」と「ジャンルが前提としてある曲」ということに関しては長くなりそうなので割愛したいと思います。というかあまり深く考えてはいないですけど(笑

ダンスミュージックにスウィングの要素といえば、1995年にアルバム『Circus Doop』(捨て曲なしの名盤!)をリリースしたdoopを思い出します。私も当時CDを買いました(今も持っています)。
代表曲「Doop」は当時から爆発的な人気がありましたが、2014年の現在になってもいまだにテレビ番組のBGMとして使われることがあります(つい先日も聴きました)。

不思議なのは、あれだけヒットしたのに経歴を見てみるとそれ以降ほとんど活動していないということです。元々裏方の人であまり表に出るタイプじゃなかったのかなと思ったのですが、ちょっと調べてみたところによると、doopとして活動していないだけでほかの名義(Hocus Pocus、Sponk、Peplabなど)でやっているみたいです。

doopの曲はあまりにもいろいろなところで使われてきたので、当時は好きなアーティストとしてあげるのに抵抗があるほどでしたが(売れすぎたアーティストを好きと言えない心理みたいな)、今改めて聴くとそのクオリティの高さに驚かされます。曲そのもののセンスももちろんすばらしいのですが、ミックスやマスタリングも今聴いても古さを感じさせないのがすごいと思いました。

発売から20年以上経っても使われていて、今現在エレクトロ・スウィングという名称で人気のあるジャンルを先取りしていたということを考えると、すごいという言葉じゃ足りないかもしれません。

ちなみに『Circus Doop』の中で一番好きだったのが「Yoghurt」です。どこか切ない民族調のメロディーにハマってずっとリピートしていました。

2014.5.31