MIDIキーボードは、ソフトシンセや音源モジュールの音を鳴らすためのもので、これ単体では音は出ません(音源が内蔵されていない場合)。パソコンや外部音源と接続して使用します。
使用目的によって変わってきますが、パソコンデスクの上で使用するなら49鍵盤(4オクターブ)程度のものがちょうどいいと思います。演奏をするなら61鍵(5オクターブ)以上のものがオススメです。
25鍵だと、たとえばドラムセットの音色をざっと確認しようと思ったときにオクターブを数回切り替える必要がありますし、音色の確認だけのものと割り切ったとしてもちょっと使い勝手が悪いかと。
MIDIキーボードの中には、DAWのミキサーやソフトシンセのパラメーターをコントロールできるツマミやスライダーがついた、フィジカルコントローラーとしての機能をあわせ持つものもあります。曲作りのスタイルに合わせて選択しましょう。
オススメのMIDIキーボード
ROLAND A-49
サイズ:836(W)×182(D)×84(H)mm
重量:2.5kg
→ROLAND A-49製品情報(メーカーサイト)
A-49は、優れたキータッチを備えた高品質なMIDIキーボードです。
ピッチベンド/モジュレーションレバーといった基本的な機能のほか、ピッチやボリューム等を手の動きでコントロールできるD-BEAMを搭載しており、音楽制作だけでなくライブでも活用できます。
また、地味に便利なのがオクターブインジケーターで、49鍵のキーボードの場合、49鍵より上、もしくは下の音を弾くときにはオクターブボタンでオクターブを変えなければいけないのですが、このインジケーターをチェックすれば、鍵盤の現在のオクターブの位置がすぐにわかるようになっています。
付属ソフトは「Ableton Live Lite」。MIDI OUT端子あり。電源はUSBバスパワー駆動のみで、ACアダプターは使えません。
電源供給については、使用するパソコンのOSに対応したドライバをインストールする必要があります。
A-49のシステムプログラムがver.1.30以降の場合は、設定を専用ドライバから標準ドライバに変更し、FUNCTION、PITCH、ASSIGNボタンを押しながらUSB接続をするとドライバなしでも電源供給されるようになりますが、これは裏技的方法なので、普通にDAWで使う分にはパソコンにドライバを入れるだけで大丈夫です(ROLANDサポートページ「INTEGRA-7 と接続して使用する」を参照)。
M-AUDIO Keystation 49 MK3
サイズ:822(W)×189(D)×68(H)mm
重量:約2.14kg
→M-AUDIO Keystation 49 MK3製品情報(メーカーサイト)
Keystation 49 MK3は、シンプルなデザインながらもボリュームスライダー(パンやエフェクトなどをアサイン可能)、ピッチベンドホイール、モジュレーションホイール、オクターブボタン等、音楽制作に必要な機能をしっかり備えたMIDIキーボードです。
バンドルソフトも充実しており、ライブでも活躍するDAW「Ableton Live Lite」、プロのエンジニアも使うPro Tools(プロツールス)の機能限定版「Pro Tools | First | M-Audio Edition」、多数のプリセットを備えたマルチ音源「AIR Music Technology Xpand!2」、アコースティック・グランドピアノ音源「AIR Music Technology Mini Grand」、ヴィンテージ・エレクトリックピアノを再現した「AIR Music Technology Velvet」が付属しています。
電源はUSBからの供給のみです。パソコンとUSB接続することによって、MIDI信号の送受信もできます(MIDI端子は付いていません)。