STEINBERG Cubase(スタインバーグ キューベース)は、歴史ある定番のDAWのひとつです。
感覚的に操作できるのが特徴で、パズルを組み立てるように曲を作ることができます。
ソフトシンセやエフェクトをDAW上で使用できるVSTというプラグイン規格を提唱したメーカーのソフトなので、つねに最新のVSTに対応しています。
Cubaseの種類
Cubaseには、フラッグシップグレード(最上位版)のCubase Pro 13、ミッドレンジグレード(中位版)のCubase Artist 13、エントリーグレード(入門版)のCubase Elements 13があります。
以前は初心者向けとしてArtistのみ紹介していたのですが、Proの値段が安くなったこともあり、最初からProを選ぶのもありかなと思いこちらも紹介することにしました。昔のフラッグシップグレードは10万円くらいしていましたしね。
ただでさえ多機能なDAWなのに、それのフラッグシップグレードとなると扱いきれないくらい機能が増えるんじゃないかと思う方がいるかもしれませんが、実際ProもArtistも基本機能に差はありません。
つまり、Proの機能が多すぎると感じたならば、Artistでも同じように感じることになるでしょう。
ではなにが違うのかというと、エフェクトの数、入出力数、ミキシングに関する機能の差などがあげられます。
特にミックスやマスタリング系エフェクトは、Artistではベーシックなものだけになっています。
ミックスやマスタリングは曲を作っていくうちにその重要性がわかるようになり、それにつれて、Proのあの機能があればなあ、となるパターンが多いです。
というわけで、曲作りを長く続けていくつもりならば、Proを買ったほうがお得になると思います。
→STEINBERG Cubase製品情報(メーカーサイト)
→機能比較(メーカーサイト)
Windows / Mac両対応
とはいえやはり6万は高い……という方は、Cubase Artist 13を選択してもまったく問題ないです。
以前はArtistにはVariAudioというオーディオ編集機能が付いておらず、ボーカルありの曲を作る方にはProのほうを勧めていたのですが、Cubase 11からArtistにもVariAudioが搭載されるようになったため、ボーカル編集もピッチ修正など細かいところまでできるようになりました。
前述のミックスやマスタリング系エフェクトに関しても、必要になってからそろえてもいいと思います。
フラッグシップグレードの機能がほしくなったときはSTEINBERGのサイトからアップグレードも可能なので、それを利用するといいでしょう(「BUY CUBASE」をクリック。「PRO」を選択し「アップデート&アップグレード」から自分が使用しているバージョンを選ぶ)。
Cubase Elements 13についてですが、こちらは最低限の機能だけを搭載しているものなので、楽器のレコーディングなどを中心に使用する方にオススメです。
もっともレコーディングを中心として使うだけなら、オーディオインターフェイスなどに付属している無料版のCubase AIやLEを使ったほうが安く済むのでいいと思いますが。
また、Cubaseには国内版よりも安い並行輸入版も存在しますが、こちらはバージョンアップへの対応に不安があることと、為替の関係で以前ほど国内版との価格差がなくなってきたことからここでは紹介していません。先のことを考えると国内正規版を購入したほうがいいです。
>> 4年ぶりにCubase8.5から10.5にアップデートして思ったこと
>> 2013年5月7日のコラム Cubase 7のレビュー
>> 2012年8月29日のコラム Cubase 6のレビュー